模試制作室より

2018年7月の神奈川全県模試をふりかえって《夏休みの学習》

 さあ、夏休みです。中学3年生最後の夏を、有意義に過ごしましょう。学校での勉強は1か月以上お休みにな
ります。だからこそ、この時期は、自主的に学習することが非常に大切になります。「[理科]中1で学習した
内容を復習する」「[社会]歴史の総復習をする」「[数学]関数(比例と反比例、1次関数)を今のうちに理
解しておく」など、復習に重点を置いた学習をしたり、「[英語]分詞の形容詞的用法や関係代名詞の先取り学
習をする」「[国語]古文をたくさん読んで解く」「[社会]公民の教科書を一読しておく」など、予習や単元
別の訓練に重点を置いた学習をしたりするなど、大まかなテーマを決めて学習しましょう。学校の宿題は可能な
限り7月中に終わらせ、日中は学校での授業時間にだいたい合わせ、「50分間の学習」+「10分間の休憩」
を繰り返し、学習習慣を崩さず、学習テーマを一歩一歩進めていきましょう。

 7月実施の神奈川全県模試では、複数の知識を尋ねたり、文章や資料の読み取りの難度を少し高くして、基本
的な力を確認すると同時に、やや応用的な出題を増やしました。全体の平均点は、以下の通りです。

     英語  数学  国語  理科  社会   合計   特色検査
     46.9点 45.4点 55.2点 45.1点 49.5点  242.1点   33.3点

 1問ごとの正答率から、正答率が低めのものを中心に、特徴的な問題について、出題内容や出題のねらい、求
める力などを以下に記載いたします。是非、参考にしてください。

  ①[英語]問4(エ)〔語順整序〕正答率14% 動名詞が主語となる文をつくる(構文・文法理解)
  ②[英語]問8(ア)〔長文読解〕正答率40% エアコンが部屋を冷やす仕組みを読み取る(読解力)
  ③[数学]問3(イ)〔平面図形〕正答率 8% 円の半径から正方形の1辺の長さを求める(図形処理)
  ④[数学]問4(イ)〔関数〕  正答率26% 2点の座標を出して直線の式を求める(図形処理)
  ⑤[国語]問4(キ)〔論説文〕 正答率36% 引用された文章についての本文中のはたらき(読解力) 
  ⑥[国語]問5(イ)〔資料文〕 正答率 7% 文章と資料を読み取って適する内容を書く(作文力)
  ⑦[理科]問1(ア)〔光〕   正答率16% 2枚の鏡にうつる像の位置と数(科学的思考)
  ⑧[理科]問6(ウ)〔湿度〕  正答率20% 表から必要な数値を抽出して計算する(知識と計算力)
  ⑨[社会]問1(ケ)〔世界地理〕正答率27% 経度の読み取りにもどづく時差を考える(図の読解力)
  ⑩[社会]問4(ア)〔歴史〕  正答率22% 明治時代初期のできごとの抽出と並べかえ(複合知識)
  ⑪[特色検査]問2(ウ)のⅲ  正答率11% グラフの読み取りとテーマに沿った記述(作文力)
  ⑫[特色検査]問3(オ)    正答率39% 「ハノイの塔」の内容理解と状況に応じた手順(思考力)
 
 ①、③、⑨は、類似の問題をいくつか解くことで、このような出題に慣れていきましょう。②、⑤は、英文や
日本語の文を読解するにあたり、選択肢の内容もきちんと読み込み、本文内容と照らし合わせて正しいものが選
べるようにしていきましょう。⑥、⑪は、出題者はどのような内容を書いてほしいのかを読み取り、その内容に
もとづいて文が書けるように訓練していきましょう。⑦、⑧、⑩は、知識をしっかりとつけていきましょう。た
だし、対象となることがらだけを覚えるのではなく、同じ単元に含まれることがらや、近い時期の歴史的なこと
がらも同時に覚えましょう。まわり道をするようですが、複合的に覚えると忘れにくくなり、長く記憶に残るよ
うになります。

 夏休み中に、いくつかの高校に見学に行きましょう。そして、行きたい高校を具体的にイメージできるように
しましょう。公立と私立、両方の志望校をこの夏に決めることをおすすめします。行きたい高校に合格するため
の、学校成績(内申点)や入試の得点が、あとどれくらいなのかを大ざっぱでもいいので知っておき、入試まで
の約7か月間の目標としていきましょう。学習の成果はすぐに現れないことが多いですが、きちんと学習したこ
とは必ず身についています。「夏を制す者は受験を制す」と言われます。自分の将来をイメージしながら、行き
たい高校の合格に向けての学習を通して、この夏を制していきましょう。

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