模試制作室より

2018年9月の神奈川全県模試をふりかえって《理解を深めた学習のすすめ》

 本格的な秋の気配が感じられるこの時期、公立高校の共通選抜入試まで、残すところあと約4か月となりました。現在、皆さんは、来月中旬頃に行われる定期テストに向けての学習を中心に、勉強を進めていることと思います。中学校によっては、あるいは教科によっては、中1・中2の総復習を含んだ入試問題形式の定期テストが行われるため、総復習を含んだ学習を進めている人もいると思います。季節の変わり目の時期であり、健康に十分注意してがんばりましょう。

 9月に実施した神奈川全県模試では、少し深い知識を尋ねつつ、その知識を他の知識や資料、英文や日本文に関連付けるような問題を少し増やして出題しました。全体の平均点は、以下の通りです。

英語
46.9点
数学
49.7点
国語
61.2点
理科
41.3点
社会
50.0点
合計
249.1点
特色検査
51.6点

 1問ごとの正答率から、正答率が低めのものを中心に、特徴的な問題について、出題内容や出題のねらい、求める力などを以下に記載いたします。是非、参考にしてください。

 ①[英語]問1(ウ)No.2
          〔リスニング〕正答率18% 聞いた内容について書かれた英文の穴埋め(文構成力)
 ②[英語]問5   〔英作文〕 正答率15% 重要表現why don't youを用いて書く(知識・表現力)
 ③[数学]問6(ウ)〔空間図形〕正答率 8% 面積を利用した、頂点から辺までの距離(図形処理)
 ④[数学]問7(ア)のⅱ〔証明〕正答率10% 平行四辺形になるための条件(知識・論理構成力)
 ⑤[国語]問1(ア)の1〔漢字〕正答率14% 「彫塑」の読み(漢字知識)
 ⑥[国語]問5(イ)〔資料文〕 正答率 7% 文脈に沿って、3つの資料の内容を記述する(表現力)
 ⑦[理科]問2(ウ)〔酸化〕  正答率 6% 不完全燃焼時の銅の質量(論理構成力・計算力)
 ⑧[理科]問5(エ)〔熱量〕  正答率 6% 抵抗、電力、熱量の関係を記述する(科学的思考・表現力)
 ⑨[社会]問1(ア)〔世界地図〕正答率13% 3箇所の囲まれた面積の比較(地図知識・思考力)
 ⑩[社会]問3(オ)〔日本史〕 正答率23% 足利義政の頃の文化の特徴(複合知識)
 ⑪[特色検査]問1(エ)    正答率34% 2つの資料から言えることを記述する(文章・資料読解力)
 ⑫[特色検査]問2(オ)のⅱ  正答率 5% 文脈に沿って、累乗計算をする(英文読解力・作業力)

 ①では、空欄に接続詞があてはまることを見抜いたうえで、英文の内容から適する接続詞を書く力が求められています。②、④では、やや深い知識を用いて、状況や文脈に沿った内容を書く力が求められています。③、⑦では、設定された状況において、正しい数値を得るための計算パターンが身についているかが問われています。⑤では、深い知識が、⑩では、複数のやや深い知識が求められています。⑥、⑫では、文章の大意を把握するとともに、資料中のどの内容を記述するのかを把握する力が求められています。⑧では、前述の⑥と⑫においての「資料からの読み取り」の代わりに「科学的思考」を求めるように出題されています。⑨では、「世界地図」という資料の特徴をきちんと把握しているかが問われており、⑪では、英文の読解とともに、どのような計算をするのかを推察して、正確に計算する力が求められています。神奈川県入試では、「知識」が単発で出題されることがさほど多くなく、知識を複合させたり、「読み取り」「条件付け」「パターン把握」「洞察」「表現」などをからめて出題されることが多いです。まずは①~⑩(①~⑫)の問題などから上記のような力をつけるための訓練(解き直しなど)を積み重ねていきましょう。

 間違えてしまった問題は、自分自身に欠けている知識を暗示してくれたり、読み取りの力や解法をあてはめる力が足りないことを教えてくれます。1問1問をきちんと理解する気持ちで解き、理解を深めていきましょう。その学習意欲や学習姿勢が、定期テスト終了後の入試に向けての勉強において大いに効果を発揮し、記憶量を増やすとともに思考力を高めていきます。努力したことは将来に向けて必ず結果に表れます。がんばりましょう。

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