インフォメーション

2018年12月の神奈川全県模試をふりかえって《今後2ヶ月の学習》

 もうすぐ冬休みですね。中学3年生のみなさんは、中学校での進路面談が終了し、受験する高校がほぼ確定して、いよいよ志望校の合格に向けてラストスパートをかけている頃と思います。公立高校、私立高校、あるいは国立高校など、受験する高校はすべて合格する気持ちでがんばりましょう。

 この時期の学習では、「苦手分野の克服」と「実践的な問題の演習」の2本柱を並行して進めていくことが大切です。「苦手分野の克服」では、自分自身が苦手としている単元(例:数学の空間図形、理科の中1地学分野(火山・岩石・地層・地震)、社会の歴史)について、参考書や問題集などを利用して、ひたすらその単元の問題を解きましょう。そして、解いたあとに丸つけをしながら、覚えるべきことがらを関連付ける(例:中1地学分野の「火山」であれば、「火山の形」と「マグマの粘りけ」と「鉱物の色や名称」と「岩石のつくり」と「岩石名」などをセットにして覚える)ことを、ノートなどにまとめたりして必ずその日のうちに行い、次にその単元の問題が出題されたときは、確実に得点できるようにしましょう。次に、「実践的な問題の演習」では、「過去問」を徹底的に解きましょう。公立高校であれば、現在の入試制度になってから6年が経過したので、過去6年間の「過去問」を、平成25年度の問題から始めて、少なくとも1日1教科、すなわち30日間以内(約1か月以内)で終了するように解きましょう。そして、解いたあとに丸つけをしながら、まちがえていたり、わからなかったり、あるいはヤマカンで当たったりした問題について、知識がたりなければその場で知識としてきちんと覚え、その知識の周辺事項も関連させて覚えましょう。面倒に思われがちですが、知識を関連付けて覚えておくと忘れにくくなり、その後の得点が飛躍的に伸びることがあります。また、解き方がわからなければ、解説を読んだり、友だちや先生に聞いたりして、納得したうえでその解き方を頭の中に入れ、似たような問題を数問解き、次に同様の問題を解くときには、その解き方をすんなりとあてはめることができるようにしましょう。

 「過去問」は、公立高校がひととおり終了したら、受験する私立高校や国立高校の「過去問」もどんどん解いていきましょう。形式や難度がかなり異なり、さまざまなバリエーションを経験することで、入試本番でもしも形式や難度の変化があったとしても、あわてることなく解き進めていくことができます。

 このように、自分自身の得点力を自分自身で向上させていく過程は、今後、みなさんが高校に入学したあとも必ず役に立ちます。公立高校入試まであと約2か月であり、あせる気持ちがあるかもしれませんが、時間をかけるべき対象はそんなに多くありません。「今、しっかりと理解しておこう」と思った内容は、その場で、じっくりと、1つ1つ着実に身につけていきましょう。

 今月に実施した神奈川全県模試では、知識を深く掘り下げる問題や、いろいろな事項を関連付けて思考する問題を、比較的多く出題しました。全体の平均点は、以下の通りです。

英語
46.9点
数学
48.4点
国語
58.8点
理科
43.4点
社会
50.7点
合計
248.2点
特色検査
47.2点

 1問ごとの正答率から、正答率が低めのものを中心に、特徴的な問題を以下に挙げて、出題のねらいや求める力などを以下に記載いたします。是非、参考にしてください。

①[英語]問2(ウ)〔単語記入〕正答率22% 文脈をとらえたlivingの書き取り(内容把握・単語知識)
②[英語]問6(ウ)〔長文読解〕正答率17% 本文内容と一致しているものを選ぶ(英文読解力)
③[数学]問5(イ)〔確率〕  正答率14% 条件にあてはまる場合を数え上げる(読解力・作業力)
④[数学]問6(イ)〔空間図形〕正答率 7% 相似比、体積比を利用して体積を求める(求積知識)
⑤[国語]問四(イ)〔論説文〕 正答率36% 適する内容の語句を抜き出す(読解力・作業力)
⑥[国語]問五(イ)〔資料文〕 正答率28% 文と資料をふまえて記述する(読解力・文章表現力)
⑦[理科]問2(イ)〔化学変化〕正答率20% 表の読み取りと分子を作らない化合物(資料読解力・知識)
⑧[理科]問6(エ)〔光合成〕 正答率19% 結論づけるための条件の記述(科学的思考・文章表現力)
⑨[社会]問1(カ)〔地理〕  正答率22% 経度の差から現地時間を求める(知識・作業力)
⑩[社会]問4(カ)〔歴史〕  正答率19% 法令の内容の読み取りとその制定時期(資料読解力・知識)
⑪[特色検査]問1(イ)    正答率21% 未知の内容に関するヒントの読解と適用(読解力・思考力)
⑫[特色検査]問3(イ)のⅲ  正答率 3% 条件にあてはまる数の組み合わせを書く(思考力・作業力)

 すべて、難度が高めの問題です。知識を組み合わせたり、資料を読み取って作業をしたり、思考しながら計算したり、内容をふまえて記述したりする問題ばかりです。思考するもとになる素材が、英語の場合が①と②、日本語の場合が⑤と⑥、思考する素材について、算数・数学的な解法にあてはめる場合が③と④と⑨と⑫、知識に組み合わせる場合が⑦と⑩、科学的思考に結びつける場合が⑧、未知の内容に関するヒントに結びつける場合が⑪です。ただし、いずれの問題においても、基本となるものは知識です。よって、1月初~中旬くらいまでは知識をつける学習を徹底的に行い、同時並行で「過去問」を中心とした「実践的な問題の演習」も進め、苦手単元を克服しながら得点力が向上するような学習をしていきましょう。

 高校入試は、みなさんにとって1つの通過点に過ぎませんが、絶対に合格する意識をもって学習を進めていきましょう。このような意識をもって目標に向かうことで、みなさんは精神的にも鍛えられます。わからないことに対して妥協せず、1つ1つを確実に理解して、自分自身に定着させていく行動そのものは、みなさんにとって貴重な経験値として蓄積されていきます。悔いの残らないよう、がんばりましょう。

「模試制作室より」一覧