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2019年10月の神奈川全県模試をふりかえって《「知識」の完全復習と「総合的な問題」へのチャレンジ》

 11月も半ばを過ぎました。中学校では、中学3年生の内申点が決定される最後の定期テスト(後期中間・2学期末テスト)を、終えた頃かと思います。今月の末頃から、この内申点にもとづいて、いよいよ中学校での進路面談が始まります。この進路面談では、まず、受験する私立高校を、推薦・単願・併願などの受験形式を含めて決定します。公立高校を第一志望にしている場合は、その決定にまだ時間的な余裕がありますが、併願で受験する私立高校に納得のゆく学校を選んでおかないと、後々で公立高校の受験校選びに影響が出てくる場合があります。第二志望が第一志望にも影響することを忘れずに、進路面談に臨むと良いでしょう。

 その際に重要になるのが、自分自身の得点力や内申点が、志望する公立高校、あるいは国私立高校のオープン入試に対してどのくらいであるのか、あとどのくらいの得点が必要なのか、という点です。受験する高校を決定する材料の一つに、是非、神奈川全県模試の結果を参考にしてください。そして、受験校に対する自分自身の意志を明確にし、ご家庭の中での考えも統一したうえで、中学校での進路面談に臨みましょう。

 10月に実施した神奈川全県模試では、知識を2つ以上組み合わせたり、知識を資料と関連付けたりした、応用的な出題を少し増やして出題しました。全体の平均点は、以下の通りです。

英語:35.6点 数学:47.9点 国語:54.1点 理科:40.1点 社会:44.2点 計:221.9点 特色検査:36.4点

 各教科の一問ごとの正答率から、正答率が低かったものを中心に、出題の内容や求める力などを以下に記載いたします。ぜひ参考にしてください。

①[英語]問4(イ) 正答率13%〔語順整序〕Whenで始まる未来時制の受動態
②[英語]問8(ウ) 正答率14%〔会話文読解〕内容が一致するものを選ぶ
③[数学]問4(イ) 正答率 2%〔関数〕中学校までの道のり
④[数学]問5(イ) 正答率 3%〔確率〕三角形の面積が9以上になる確率
⑤[国語]問四(エ) 正答率20%〔説明的文章の読解〕適する語句の抜き出し
⑥[国語]問五(イ) 正答率19%〔資料等の読解〕グラフと文章の理解と記述
⑦[理科]問5(エ) 正答率24%〔物理分野〕電流の計算、抵抗と電流の記述
⑧[理科]問6(エ) 正答率 5%〔地学分野〕地層の傾きと火山灰層の深さの計算
⑨[社会]問3(イ) 正答率15%〔近世までの歴史〕「風土記」の記入と律令制の税
⑩[社会]問4(イ) 正答率14%〔近現代の歴史〕「生糸」の記入と江戸末期の貿易
⑪[特色検査]問3(ア)ⅱ 正答率 1%〔数学〕2つの箱に入った玉に書かれた数字の合計を競う
⑫[特色検査]問4(ア)ⅱ 正答率 2%〔数学〕黄金長方形のタテ・ヨコ比を計算する

 ①のような並べ替えの問題では、主語と動詞になるものから慎重に選んでいきます。選択肢の中で主語になれるのはbuildingだけです。次にこの主語にふさわしい動詞ですが、build、be、builtの3つもあるので、どれか1つが不要だとわかります。ここでbe+過去分詞で受動態を作ることに気付くと、正解が見えてくるはずです。②のような内容一致の問題では、各選択肢の意味を理解することが第一歩です。その上で、その内容と一致する部分を本文中から探して、誤っていないことを確認しましょう。③では、問題文や計算によって分かる数値をグラフに書き込むことから始め、それをもとに必要な数式を立てます。④では、解説にあるような表を作成すると場合の数が整理しやすくなります。様々な場面で使えるので、覚えておきましょう。⑤のタイプの出題は、2019年度入試では55%の正答率がありました。同じ問題でも構わないので、正答例のようになる理由・根拠を確認しながら解いて、少しずつ慣れていきましょう。⑥の記述解答形式の出題は、実際の入試でも正答率の低くなっています。けっして難しくはないのですが、最終問題なので時間不足で満足な解答ができない受験生もいるようです。ペース配分に注意して、時間の確保をしましょう。⑦は考察分からも推測が出来ますが、知識として直列つなぎと並列つなぎで電流と電気抵抗がどのように変化するかを覚えておきましょう。⑧の柱状図は、海面からの高さが異なることに注目して並べ直しましょう。火山灰の層に注目すると解きやすかったと思います。⑨のように、近年の社会の出題は必要な情報を集めてくる必要があります。問題文に「律令制に基づく政治」とあるので飛鳥時代~奈良時代、このころの書物で資料Ⅰに該当するのは「風土記」です。「古事記」と混同しないよう、しっかり知識を整理しましょう。⑩に必要なのは、世界のおもな出来事が日本のどの時代・時期に相当するのかという知識です。また、各時代の貿易のおもな輸出入の品目も整理しておきましょう。⑪のように箱から球を抽出する問題はよく見ますが、入っている球が箱によって異なる、球を入れ替えるという設定は珍しいです。設定が複雑な時は、図や表に書いて、状況を整理することから始めましょう。⑫ではいきなり計算を始めずに、いったん正方形の一辺と黄金長方形の長辺の比を2:xという形に置き換えて計算を進めてみると良いでしょう。⑪と⑫はいずれも問題の設定を把握するのが難しくなっています。解説動画に詳しいので、一度視てください。

 あと約3か月の学習は、自分自身との戦いになります。「知識」を蓄え、「理解」を深め、「総合的な問題」を解いて自分自身の「課題」を見つけ、「解き直し」を通じて一歩ずつ得点力を上げていきましょう。入試までの時間は決して長くないですが、近道はありません。理解しづらい箇所は、わかる人に聞いたり、教科書・辞書などで調べたりして、自分のものにしていきましょう。また、うがいを欠かさず行うことなど、健康への配慮を忘れずにがんばりましょう。

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