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2019年12月の神奈川全県模試(中1・中2)をふりかえって《知識の補給》

 中学1年生、中学2年生のみなさん、こんにちは。みなさんはこの冬休み、どのようなことを中心に過ごしましたか。来年の1年間がより充実した1年間になるよう、今回受験した神奈川全県模試の結果をふまえて、この時期におけるみなさん自身の得点力や志望校に対する状況を含めて見直しを行うことをすすめます。また、来年に向けての「小さな目標」と「大きな目標」を決めてみましょう。少しの努力で達成できそうな「小さな目標」をいくつか決め、1つずつクリアしていくことを積み重ね、その先の「大きな目標」の達成に近づけていきましょう。みなさんの中には、日ごろ、部活動やクラス委員活動、生徒会活動などで忙しいという人も多いと思いますが、忙しさに合わせた「小さな目標」の設定は可能です。自分自身を、冷静に、客観的に見つめ直すことは非常に高い学習効果を生み出します。ぜひ、実行してみましょう。

 今回実施した神奈川全県模試では、知識がしっかりと身についているかを中心として、知識を関連付ける問題や資料を読み取って思考する問題、理論的に考えて計算する問題を出題しました。全体の平均点は、以下の通り
です。

〈中学1年〉

英語:59.8点 数学:44.7点 国語:65.1点 理科:54.1点 社会:52.0点 計:275.8点

〈中学2年〉

英語:42.5点 数学:52.0点 国語:59.5点 理科:48.0点 社会:40.5点 計:242.5点 特色検査:51.7点

 各教科の一問ごとの正答率から、正答率が低かったものを中心に、出題の内容や求める力などを以下に記載い
たします。ぜひ参考にしてください。

〈中学1年〉

①[英語]問4(ア) 正答率31%〔語順整序〕How old~ ?の文
②[英語]問7(ア)(ⅱ) 正答率30%〔資料等を含む読解〕絵を見て適する語を書く
③[数学]問3(イ) 正答率 8%〔数・式の計算〕条件に合った最も大きい数
④[数学]問3(ウ) 正答率 3%〔平面図形〕線分の長さを文字式で表す
⑤[国語]問三(ウ) 正答率32%〔説明的文章の読解〕内容の理解
⑥[国語]問四(イ) 正答率 9%〔資料等の読解〕グラフと文章の理解と記述
⑦[理科]A (ウ)(ⅴ) 正答率 4%〔物理分野〕机が受ける圧力の大きさの計算
⑧[理科]B (ウ)(ⅱ) 正答率13%〔化学分野〕状態変化と粒子
⑨[社会]問3(オ) 正答率12%〔近世までの歴史〕奴国の位置と「漢」の記入
⑩[社会]問4(カ) 正答率24%〔近世までの歴史〕大宝律令の説明と「大宝」の記入

 ①何歳かをたずねる「How old~?」には、be動詞を使います。一般動詞とbe動詞の使い分け今後も重要です。今のうちに理解しておきましょう。②日付には序数を用います。「1日」であれば「one」ではなく「first」に、「9日」であれば「nine」ではなく「ninth」になります。③は問題文の把握に苦労されたと思いますが、「商とあまりが等しい」というのが最大のヒントです。「n÷13」なので、あまりは最大12、商も最大12となります。④は与えられた条件(a)三角形ABGの面積と四角形DFGEの面積が等しい、(b)BC=6cm、(c)AF:FD=2:1をどのように活用するかがカギです。(a)から三角形ABFと三角形AEDの面積も等しいことを導き、(b)と(c)からこの2つの三角形の底辺の長さを求めると、線分DEの長さ(=三角形AEDの高さ)が見えてきます。⑥は実際の入試でも正答率が10%~20%と低くなっています。早くから神奈川全県模試を受験されている皆さんには、是非とも克服しておいて欲しい問題です。まず、記述問題だからといって敬遠せず、間違ってもいいから書く姿勢を大切にしましょう。正答例を見て、なぜそのような答えになるのかを、問題文、設問の条件、2つ資料と照らし合わせてみましょう。正答のつくり方が見えてくるはずです。⑦で注意が必要なのは、ばねの「長さ」ではなく「のび」です。ここを間違えると計算が合わなくなります。知識として必要なのは、力が釣り合っているときは互いの数値が同じであること、圧力〔Pa〕の求め方です。しっかり覚えておきましょう。⑧では、まずグラフの見方をしっかり身につけましょう。水温によって溶ける量が大きく変化する物質ほど、冷やした時に結晶ができやすくなります。主な物質ごとの水への溶けやすさは、知識として覚えておきましょう。⑨⑩の共通点は、日本と中国の歴史的な関係を問うている点です。日本が「倭」と呼ばれていた頃、九州北部にあった「奴国」は、中国の「漢」に朝貢し、「漢委(倭)奴国王」の印字が刻まれた金印を授かりました。大化の改新の後、「唐」にならって律令を整備した日本は「大宝律令」を完成させました。「大化」も「大宝」も、この頃の年号です。

〈中学2年〉

①[英語]問2(ウ) 正答率10%〔単語の書き取り〕「waits」の書き取り
②[英語]問7(ウ) 正答率14%〔対話文読解〕内容に合った英語を書く
③[数学]問3(ウ) 正答率 1%〔平面図形〕面積比による線分の長さ
④[数学]問5(イ) 正答率10%〔空間図形〕回転体の体積
⑤[国語]問一(ウ) 正答率29%〔表現・語句・文法〕活用形が同じものを選ぶ
⑥[国語]問五(イ) 正答率45%〔資料等の読解〕グラフと文章の理解と記述
⑦[理科]問1(ウ) 正答率 4%〔物理分野〕ばねののびの計算
⑧[理科]問4(ウ) 正答率13%〔地学分野〕地震を起こすプレートの動きの記述
⑨[社会]問1(ウ) 正答率13%〔世界の地理〕オランダとドイツの輸出額
⑩[社会]問1(エ) 正答率10%〔世界の地理〕中国の説明と「経済特区」の記入
⑪[特色検査]問1(ア) 正答率17%〔英語〕文章中の空欄にあてはまる単語を書く
⑫[特色検査]問3(ア) 正答率16%〔社会〕1899年~1933年の出来事にふさわしくないものを選ぶ

 ①空欄補充の問題では、前後から多くのヒントを集めましょう。飼い犬が散歩の際に「ドアの前で」することで、「(w_ _ _ _)for me」に合うものを探します。主語に合わせて「waits」とすることも忘れずに。②では、最初に質問の意味をしっかりつかみましょう。「Why」で始まっているので、Jackがインドに帰った理由・目的を答えます。Nancyの発言に「He teachs English at school there.」とあるのがヒントになります。理由・目的は不定詞(to+動詞の原形/~するために)でも表せるようにしましょう。③では、解説にもあるように、補助線を1本引いて図形を分割することで、解答への道筋が見えてきます。どこに引くかは、数値の分かっている部分を基準に考えてみましょう。④のような回転体に関する出題では、出来上がった立体がどんな立体になるのか(今回は円柱と半球の組み合わせ)を想像します。球の体積の公式はしっかり覚えておきましょう。⑥は実際の入試では正答率が10%~20%と低くなっています。早くから神奈川全県模試を受験されている皆さんには、是非とも克服しておいて欲しい問題です。まず、記述問題だからといって敬遠せず、間違ってもいいから書く姿勢を大切にしましょう。正答例を見て、なぜそのような答えになるのかを、問題文、設問の条件、2つ資料と照らし合わせてみましょう。正答のつくり方が見えてくるはずです。⑦では「ばねののびはおもりの重さに比例する」という知識を活用します。表には「ばねの長さ」が示されているので、ここから「のび」を計算する必要がありました。⑧は日本近海で地震が発生するしくみについて、しっかりと理解しておきましょう。日本列島で地震や火山の活動がさかんなのは、2つの大陸プレートの下に2つの海洋プレートが沈み込んでいるからです。⑨のような出題では、グラフの数値を割合などに変換する必要があります。「輸出総額に占めるEU加盟国への輸出額の割合」をAとBで比べると、Aの方が大きいことが分かります。Aがどこの国かなのかは知識ですね。⑩は中国に関する知識の出題です、黄河と長江の位置や周辺の農業の特徴、「経済特区」などは頻出です。⑪の正解である疑問詞「which」は、複数の候補の中から「どれ」をたずねるものです。空欄以外を訳すと、「先生の授業」「最も興味深いか?」になっていますね。⑫は歴史の問題です。1899年は中国で義和団事件(日露戦争の発端)が起こった頃、1933年は満州事変によって日本が国際連盟を脱退した年です。選択肢4は日清戦争後に結ばれた下関条約の内容です。

 興味をもっていることを深く調べてみたり、好きな教科の問題をたくさん解いたりすることも効果があると思います。あるいは、行きたい高校、気になる高校に行ってみたりするなど、実際に行動することで、みなさん自身の「やる気」はどんどん高まっていきます。手を洗うことやうがいを励行するなどの健康にも留意して、がんばりましょう。

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