2018年度 神奈川県公立高等学校 入試総評

2018年度 神奈川県公立高等学校 入試(2018年2月14日実施)について、模試制作スタッフによる総評を掲載いたします。

2017年度 神奈川県公立高等学校 入試総評

全体概要

大設問出題形式(内容)設問数配点受検者平均点
問1 リスニング 7 21 13.45
問2 単語の書き取り 3 6 3.64
問3 適語選択 4 12 9.29
問4 語順整序 4 16 7.52
問5 英作文 1 5 0.69
問6 長文読解(発表原稿) 約550語 3 15 7.88
問7 資料を含む分の読解 約280語 2 10 7.12
問8 長文読解(会話文) 約680語 3 15 6.00
27 100 55.58
(参考:合格者平均点 56.1)
《神奈川県教育委員会ホームページより作成》

 昨年度入試と比較すると,変化があったのは①英作文の大設問が1題減って,1題5点のみになった。②問1のリスニングで出題されていた英作文がなくなり,記述形式としては単語の穴埋めが1題出題されたのみだった。③大設問が減った分,問6~問8の読解問題(昨年度は問7~問9)の総語数が1290語→1750語と大幅に増えた。④小問数が昨年に比べて3題減ったことで,問1のリスニングと問3の適語選択の小設問の配点が2点→3点に,問4の語順整序の小設問の配点が3点→4点に上がり,昨年以上に1問ずつを確実に正答する重要性が高まった。⑤結果として,比較的に得点しやすい問題での配点が上がったことが影響し,合格者平均は51.9→56.1となった。

 逆に,変化がなかったのは引き続き出題された問題の出題傾向で,正しい文法知識に基づいた読解力,情報処理能力が求められる出題(センター試験,TOEIC,TEAP などの出題も同傾向)であった。将来を見据えた「使える英語力」を測定するための出題が今年度も継続した。

大設問ごとの出題傾向と難度

問1:
通常の会話スピードでの会話とその内容の展開。選択肢が比較的長い文になっており,単純に放送で流れた表現を聞き取るだけでなく,内容を理解して選択肢を吟味する必要がある。1題出題された記述式の問題についても,放送では使われていない単語を内容を理解した上で記述する問題になっており,受験者正答率が19.6%と高難度だった。
問2:
対話文の内容を理解し,意味を類推して空欄にあてはまる単語を指定文字数で記述する問題。空所に入れるべき意味内容が思い浮かべられれば十分に記述できるレベルの難易度であった。
問3:
中学3年間の文法事項を確認する,基本的な出題であった。
問4:
昨年度と異なり,独立した会話文のやり取りから意味を類推して答える問題となった。中3で学習する関係代名詞や間接疑問文からの出題となり,やや難度が高かった。
問5:
ひとつづきの絵とその場面を説明した英文を読解し,空所にあてはまる文を英作文する問題。returnedを使うという条件があるため,受動態と助動詞willを組み合わせた疑問詞疑問文を作る必要があり,今年度の出題の中で最も高難度の13.8%という正答率になった。
問6:
海岸のごみに関する2つの円グラフについての説明を読解する問題。昨年の同形式の問題(問7)に比べて文全体が長くなった。内容一致の問題は,正しいものを2つ選ぶことは変わらなかったが,すでに組み合わされた8つの選択肢から選ぶ形式に変わった。
問7:
昨年の同形式の問題(問8)は3題の出題であったが,今年度は2題に減った。その文,地図の読解や旅程表の読解を含む複雑な問題となり,正確な読解が求められた。
問8:
コンピュータのプログラミングに関する会話文の読解。4人の登場人物の発言を整理しながら読む必要がある。また,内容を正確に読み取ってプログラミングの手順を解答する問題など,細かな読解力が求められた。

受験生に求められる能力と学習方法のアドバイス

【リスニング対策】選択肢を正確に吟味し,会話全体をよく聞いた上で,内容を理解して回答する訓練をする。英検準2級や3級の問題集で練習することも有効。

【英作文対策】教科書に記載されている基本文の英作文をマスターした上で,複数の文法単元を組み合わせて英作文できるような練習をする必要がある。

【長文読解対策】問題集などを用い,中学生の日常生活に内容を含む文章や,時事的な内容を含む文章等を読んで問題を解き,間違えた問題を解き直し,文章を深く理解する訓練を積んでいく。

《3年生の後半の文法事項が重要》3年生の後半で学習する関係代名詞,分子の形容詞的用法,間接疑問文などが多く盛り込まれていることから,これらの文法事項を確実に理解しておく必要がある。

全体総評

大設問出題形式(内容)設問数配点受検者平均点
問1 基本的な計算問題 5 15 14.43
問2 標準的な計算問題・資料の活用 6 24 18.15
問3 図形・立式 2 10 3.22
問4 関数 3 15 6.40
問5 確率 2 10 3.31
問6 空間図形 3 15 6.98
問7 証明の空所補充・角度 2 11 1.99
23 100 54.46
(参考:合格者平均点 56.0)
《神奈川県教育委員会ホームページより作成》

 出題単元は「数・式の計算」「単問集合問題」「関数」「確率」「空間図形」「図形の証明」という問題構成は例年通りであったが,解答形式に大きな変化があった。昨年度は問1の計算,問2の単問集合問題は解答記述形式であったが,今年度は番号選択形式(マークシート形式)に変更され,特に難度の高い問題は,番号選択形式から解答記述形式に変更され,合格者平均点が56.0点(昨年63.5点)と,より一層得点差のつく形式になった。設問数では昨年度22問から今年度は24問と2問増え,また,マークシート形式が13問から16問と増えた。出題された問題の当該学年は中3内容が約60%,中1,2内容が約40%とほぼ例年通りであった。

出題傾向と難度

問1:
基本的な計算力を問う問題。昨年度,問2で出題された多項式の展開の計算が1問増え,全5問,配点15点(昨年4問,12点)に変更されたが,難度は昨年と変わらなかった。
問2:
因数分解,2次方程式,2乗に比例する関数の変化の割合,1次不等式,平方根の利用,度数分布表の平均値という出題は昨年の問2,問3の構成を変えたものであり,計算問題や単問集合問題の出題内容や難度は例年通りであった。解答形式が番号選択形式に変更となった。
問3:
(ア)の平面図形の線分の長さを求める問題は,三角形の相似,三平方の定理の融合問題で補助線を要する非常に難度の高い問題であり,全受験者の正答率は2.8%という結果であった。(イ)は文字式で表す速さの問題であり,教科書にも載っているような標準的な問題であった。
問4:
(ア)2乗に比例する関数の比例定数を求める,(イ)2点を通る直線の式を求める問題は,例年通りの出題であったが,座標が分数となることから計算式が複雑になるため正答率36%という低い結果であった。(ウ)線分の比から三角形の面積比を求める問題は解答にたどり着くまでの過程の多さや途中の計算の複雑さで今年度の入試では最も低い正答率2.8%という結果となった。
問5:
大,小2つのさいころの出た目の数で,決められたルールで2点を移動させる県入試では過去にも出題されているような問題であり,条件を整理し,作業力を要する問題である。他の都道府県ではあまり見られない問題設定であり,丁寧な過去問演習が大事である。
問6:
(ア)円錐の体積を求める,(イ)円錐の表面積を求める設問は典型的な公式に数値をあてはめる基礎的な問題であるが,(ウ)空間上の2点間の距離を求める問題も典型的なものではあったが,空間上の2つの三角形の面を垂直・水面方向で考えることから難度の高い問題であった。過去に独自入試があったときに出題された問題レベルである。
問7:
過去5年間続いた完全記述証明が,2012年以前の出題形式であった(ア)証明の穴埋めと,(イ)求角の問題に変更された。(ア)の穴埋めはいずれも定理に関する問題ではあるが,2つ目の根拠は「定理の逆」を書かせる問いでもあり平易ではない。(イ)の求角の問いも正答率9.1%という難問であった。

受験生に求められる能力と学習方法のアドバイス

 昨年度と同様,問題構成や解答形式に大きな変化があり,難度の高い設問は解答記述形式となり,はっきりと実力差の出る問題構成となっている。教科書に出てくるような基本問題や各単元の典型的な問題も多く出題されているので,これらの問題では取りこぼしのないよう,確実に得点できるような学習を積んでいくことが重要である。また,与えられた条件を整理し作業力を要する確率のような問題では過去問演習を通して経験値を上げる必要性があり,さらに,今年度の問3(ア),問4(ウ),問6(ウ)のような関数と図形の性質や平面図形,空間図形など難度の高い問題には,他の都道府県における融合問題や国・私立の入試問題で練習を積むことが肝要である。

全体総評

大設問出題形式(内容)設問数配点受検者平均点
問一 漢文・文法・短歌 10 20 14.81
問二 古文 約600字 4 16 9.18
問三 小説文 約3,700字 6 24 17.74
問四 論説文 約2,800字 8 30 19.12
問五 資料を含む会話文 約1,200字 2 10 6.09
29 100 71.06
(参考:合格者平均点 65.6)
《神奈川県教育委員会ホームページより作成》

 今年度入試は例年と同様の大問構成だが,問4では,例年続いてきた記述問題が語句の抜き出し問題に変わり,接続詞の挿入問題が復活した。また,問5の記述問題では,例年資料から読み取った内容の会話文を読み取って適切な箇所を要約していく問題から,グラフ,表を読み取り自ら考えて記述する問題へと難度が高くなった。問題全体の文字数は昨年度より増加し,一昨年と同様の水準に戻った。問4の抜き出し問題が二つの組み合わせであったこと,問5の記述問題で思考力を問われたことから,昨年度よりも難度は高くなり,合格者平均点は73.1点→65.6点と大きく減少した。

大設問ごとの出題傾向と難度

問一
(ア)では,「苦衷」「駆(られる)」という,例年通り読み方や意味がやや難しい漢字の読み取りが出題された。(イ)では,昨年から引き続き漢字の選択問題が出題されたが,今回は選択肢もカタカナになっており,それぞれの当てはまる漢字を考えた上で選択する形式となり,正答率50%台の問題も出題された。(ウ)は助動詞「られる」を判別する問題となった。(エ)の短歌の鑑賞(隔年で俳句の鑑賞)もほぼ例年通りの出題であり,標準的な問題だった。
問二
福原に「新京」に遷都した「入道」(平清盛)は長く住んでからひそかに後悔をしているが,人々は「入道」を恐れて本心を伝えない中で,「長方」ただ一人が本心を伝え,「入道」は「古京」へ戻すことを決意し,それ以降「長方」の味方をしたという話であったが,登場人物の言動がやや分かりづらいところがあった。また,選択肢も(ア)(イ)では,主語によって大きく二つに選択肢をしぼれるところもあるが,特に(イ)は発言の真意を測る新しい傾向の問題であり,(エ)の人物の言動を問う問題も難度が高かった。
問三
明治時代の製糸場で働くことになった「英」は久しぶりに「幸次郎」と再会するが,何も変わっていない「幸次郎」を責めてしまう。ところが,「勇」の言葉から自分の傲慢さと「幸次郎」の想いに気づくという感動的な話で,登場人物の心情は把握しやすい問題だったが,新傾向である(ウ)の人物像を問う問題や(オ)の表現効果を問う問題が出題された。特に(オ)の「幸次郎」の心情を蟻の動きに投影させる問題は大問の中で最も正答率が低かった。
問四
自然哲学が,「事実の世界」を解明する自然科学へと進化する一方で,「意味の世界」を問うソクラテス哲学へと進化した過程を述べ,人類が人類にとっての「事実の世界」に生きていることを論述したものであり,例年通り,文章の内容や解釈は難度が高かったが,選択肢を選ぶ問題は丁寧に読めば解ける標準的な難度であった。(ア)は接続詞の挿入問題が復活して難度の低い問題であった一方で,(カ)の抜き出し問題はやや難度の高い問題だった。
問五
例年通り,4人の生徒が資料の内容をふまえて会話するという設定だが,記述問題は新傾向で,家庭の電力消費量が増加している理由を,グラフと表の二つの観点から読み取って自分の言葉でまとめるところが難しく,正答率は全問題中最も低い12.3%であった。

受験生に求められる能力と学習方法のアドバイス

漢字は,日常生活で触れることの少ない熟語(今年度の「岐路」「苦衷」など),同じ読みをする漢字(今年度のサイ(裁,才,菜,採など))に注意して覚えていくことが必要である。古文や小説文では,登場人物のせりふや行動をふまえて,その人物像を理解しながら読み進めていくことが必要である。論説文では,筆者が読者に何を主張したいのか,そして,その根拠は何かと自分に問いかけながら読み進めていくことで理解が深まっていく。資料を読み取る問題では,資料から何が読み取れるのかを考え,自分の言葉として表現する能力が求められており,文章にまとめる力が問われている。

全体総評

大設問出題形式(内容)設問数配点受検者平均点
問1 [物理]音・エネルギー・浮力 3 9 3.40
問2 [化学]物質・熱分解・密度 3 9 3.86
問3 [生物]血液循環・無脊椎動物・遺伝 3 9 5.35
問4 [地学]地震計・堆積岩・太陽の観測 3 9 3.57
問5 [物理]電流・電圧・抵抗・発熱量 4 16 8.56
問6 [化学]化学電池・イオン 4 16 8.19
問7 [生物]植物のつくり・蒸散 4 16 6.62
問8 [地学]天気とその変化・前線 4 16 5.07
28 100 44.63
(参考:合格者平均点 45.3)
《神奈川県教育委員会ホームページより作成》

 大設問数、および4つの分野の出題順序・配点は例年通りであるが,記述問題が1問減り1問に,関係式やグラフを書く問題などの出題はなかった。また,「両方できて4点」の問題が2問から6問に増え,これにより小設問数は30問から35問に大幅に増えた。これが今年度入試の大きな変化である。各単元で学んだ知識を活用する力,実験観察に関する因果関係をとらえ,考察する力,表現する力などが問われる問いが並び,容易に解答できる問題は今年も少ない。問1~問4の配点は問5以降の問題より1点低い設定であるが,決して難度が低いわけでなく,高い場合もある。全体として,今年度の難度は例年とほぼ同じで,高い難度が依然として維持されている。

大設問ごとに出題傾向と難度

問1:
現象のようすや結果を選ぶ問題。3方向に投げ出された物体の地面にぶつかる直前の速さを比較する問いは初速がある分,選択肢を選ぶ際迷いやすい。難度は昨年より高くなった。
問2:
物質の成り立ちや酸化銀の分解についての問いであり,細かなことがら一つ一つの正誤判定をていねいにする必要がある。
問3:
肺循環とイカのからだに関する問いは図と文をよく照らし合わせることが大切。昨年同様細かい点が問われ,知識の正確さが試されているが、結果的には昨年より難度は低めとなった。
問4:
4:知識中心の問題。地震計のしくみの問いは頻出であり,堆積岩に関する問いは種類が4種と多いが2種わかれば正解できるもの。神奈川県と沖縄県の太陽の動きを比べる問いでは,日の出入りと南中の位置が図に示されていないためか,正答率は3割を下回っている。

問4までの前半は知識問題が中心であり,正確な知識が身についているかを問う傾向は変わらない。

問5:
4問中3問は計算,あるいは計算を行った上で選択するもの。電圧,電流,電力と抵抗のつなぎ方と関連して考えられるかが問われている。
問6:
電池についての基本から応用まで問う,会話文を含む問題。実験の結果と会話文をていねいに読むことに尽きる。最後は最も溶けにくい金属板の確認方法について問われている。
問7:
植物の蒸散に関する問題。道管の位置を問うものは基本であるが,葉のどの部分からの蒸散の量かを問うものは書き出すなどして正解が見つけられるかが試される。会話文中の仮説に関する問いは,会話全体の文脈を踏まえて書く,唯一の記述問題。
問8:
前線とともなった低気圧の通過と気象の変化について問題。グラフの変化と気象の変化を結びつけられるかが問われている。難度は昨年より高くなった。

受験生に求められる能力と学習方法のアドバイス

[求められる能力] 実験や観察の結果と身に付けた知識を関連付けて的確に活用する力,目的に合う実験や観察を設定する力,見出したことがらを短文で表現する力からなどが求められている。このような力の伸長には,土台となる知識を身に付けたうえで,多くの問題を練習することが大切である。

[学習アドバイス] 教科書に書かれていることがらが入試問題として出題されているので,常に教科書に立ち返って内容を確かめる習慣をつけることが望ましい。知識はいくつかのことがらと関連付けて暗記するようにし,知識面で苦手な部分をなくすようにすることが大切である。学校で行われる実験・観察にきちんと取り組み,提出するレポートなどで表現力を養うとよい。

全体概要

大設問出題形式(内容)設問数配点受検者平均点
問1 世界の地理 7 21 9.52
問2 日本の地理 5 14 5.99
問3 江戸時代までの歴史 8 20 7.31
問4 明治時代以降の歴史 6 15 6.34
問5 政治・経済 5 14 5.60
問6 経済・国際社会 5 16 5.67
36 100 40.43
(参考:合格者平均点 41.8)
《神奈川県教育委員会ホームページより作成》

 昨年度と比べて小設問は36題となり,2013年以降最も少なかった昨年度入試より5題増えた。また昨年は3題あった文章記述形式の出題が1題に減少し,配点の合計も14点から5点に減少し、マークシートでの解答形式が昨年よりさらに増加した。このような状況から難度については,容易になったように見えるが,選択肢における作り込みが資料やできごとなどを組み合わせて解答をさせる形式や条件を読み取り適切な選択肢を抽出してから解答させる(歴史の並べ替え)など,前年までとは異なる出題形式があったことで,全体としては難化したと考えられる。よって,合格者平均点は,2013年度以降最も低い点数となり,昨年の54.5点→41.8点と大きく下がった。

 今後も教科書における基礎知識はもちろんのこと図や資料を多く用いて,その読み取りを含めて多くの事象を考えさせるような出題が予想されることから,知識に立脚した思考力,判断力,表現力が,引き続き高いレベルで求められていくと考えられる。

大設問ごとの出題傾向と難度

問1:
従来の時差を求めて解答させる形式は,会話から時差を読み取る形式で出題された。また,気候の特徴(雨温図)から伝統的な住居や家畜について解答する形式は,昨年に引き続き,さらに形式が変化したことから難度が高くなったと考えられる。
問2:
従来1枚の地形図をもとに複数の設問が出題されていたが,今年度は3枚の地形図をもとにそれぞれ出題された。地図記号を解答させる問題や歴史との融合問題が出題された点も特徴である。また,グラフから抑制栽培及び促成栽培の特徴を読み取る問題は,資料の読み取りと教科書の知識を用いた組合せであったことから難度が高かったと考えられる。
問3:
地歴融合のテーマから27年度まで使用されていたカードの形式にテーマが変更となったが,その時代に関係する資料や作品など2つの要素を組み合わせた出題などぞれぞれの要素をしっかり読み取る必要があった。特に,並べ替えをする問題及び資料の内容からその時代の背景を読み取る問題は難度が高く,それぞれの歴史上のできごとは,その因果関係も含め,おこった年代で把握していくことが引き続き望ましいと考えられる。
問4:
並び替えの問題は,6つの出来事から該当するものを全て抽出して,古いものから順に並び替る内容であった。該当する出来事がいくつあるのかを導き出しかつ並び替えることで,2つの段階をクリアして正解を導き出す難度の高いものであった。
問5:
「一票の格差」については,ここ最近の時事的な要素が多く含まれ,教科書の知識をいかして資料からしくみを読み取る問題が特徴的であった。
問6:
金融のしくみについて把握する内容が出題されており,教科書の知識に基づいて正しいもの選択する設問であったが,単なる知識だけでなく,そのしくみをしっかり把握できているかがポイントであったと考えられる。また,文章記述の設問は,グラフを読み取ることで解答できる語句の記入とその知識を問う内容であった。

受験生に求められる能力と学習方法のアドバイス

知識については,当然ではあるが教科書に書かれている内容である。よって,まずは教科書の内容をきちんと理解し,身につけていくことが大切である。その際,単に暗記をするのではなく,あるできごとと他のできごととの関連,時代背景,因果関係なども同時に理解していく必要がある。また,世界で現在おこっているさまざまなできごとにも興味をもち,その因果関係を考え,日本との関係を調べるなど,1つのことを深く考える訓練を積んでいくことで,思考力と表現力を高めていくことが大切である。

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